米国国防総省(DOD)の海軍造船所複合施設総点検におけるロボット技術

ヴェオリアニュークリアソリューションズは、米国海軍の船舶の総点検と改修を迅速に行うロボット技術を開発

ハンティントン・インガルス・インダストリーの一部門であるニューポートニューズ造船所(NNS)は、米国海軍の空母の設計や建造、燃料補給、総点検を行っています。NNSでは、また、定期点検の一環として、放射能汚染されたタンクを改修、再使用しています。

タンクの改修では、除染や塗装ブラスト、修理、再塗装、内部表面の検査を何度も繰り返します。現在このプロセスは造船所作業員が行い、タンクに入って手動で各工程を行っています。この工程において、作業員は放射線被ばくと狭い空間という危険性に直面します。NNSは、これらタンク改修に伴う時間やコスト、リスクを軽減する方法を模索しています。

この作業を支援するために、ヴェオリアニュークリアソリューションズは、遠隔タンク改修システム(TRS)を開発しました。TRSは、タンク改修マニピュレータ(TRM)、展開/回収ツール(DRT)、ツールキットおよび遠隔制御コンソールから構成されています。

TRMは、別の切削装置を使用して船体を貫通する円形の開口部からタンクにアクセスします(図1)。

Entrance into the Tank

図1-タンクへの入口

中に入ると、TRMはタンク室から「インチワームスタイル」で動き(図2)、必要に応じて停止し作業を行います。

Figure 2 - Movement through the Tank (1 Bay)

図2-タンクを通過する動き(1ベイ)

DRTは船底の別の開口部から設置され、TRMを支援し(図3)改修に必要なツールや材料の提供、撤去します。

Figure 3 - Deployment/Retrieval Tool Positioned in Tank

図3-タンクに搭載した設置/回収ツール

DRTはTRMで搭載したツールを備え、タンクの改修に必要な工程を実施します。このツールで、タンクの内部表面の汚染除去、タンク内部の保護、塗料の除去/塗布およびタンクの内部コンポーネントの操作を行います。遠隔制御室は遠隔エリアのタンクの外側にあり、オペレーターは遠隔制御室から機器の移動と操作を行います。
 
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