弊社の革新的モジュール型ガラス固化システム(MVS®)は、環境に対する有害物をガラスに封入する技術です。ガラスは廃棄物処分において、安全で費用対効果が高い物質です。
ガラスへの再考
専門家の間では、ガラスが放射性廃棄物や有害廃棄物を保管するための最も安定した形態であると考えられています。しかし、従来技術では高コストのために、大規模な廃棄物保管技術として利用されることはなく、長期にわたる安全性が要求される高レベル廃棄物に使用されてきました。
弊社は、この状況を変えつつあります。弊社は、ガラスを低レベル核廃棄物に対しても費用対効果の高い実用的な選択肢として、モジュール型ガラス固化システム(MVS®)を開発しています。
簡素で費用対効果の高い技術-モジュール型ガラス固化システム(MVS®)
米国ワシントン州リッチランドの実証施設では、モジュール型ガラス固化システム(MVS®)を用いて、浸出率の低いガラス固化体を製造しています。
従来のガラス固化技術では、溶融炉から溶融物を流下させ、その後冷却し、さらに最終処分向けの容器に入れます。弊社のシステムは、設備設置室内で溶融物を流下させることなくガラス廃棄体を製造します。これにより、高価な設備や関連維持費、ガラス流下の不具合のリスクを排除しています。
GeoMelt®は、バッチ処理のプロセスです。そのため、コスト面で有利であり、次のような特徴があります。
- 廃棄物毎にガラス配合と溶融温度を選定できる
- 前処理及び排ガス系の簡素化
- 廃棄物処理能力の向上
- 保守費用の大幅な削減
ガラス固化の原理
モジュール型ガラス固化システムは、フレミングの法則に基づいています。キャニスターの周囲のコイルに電流を流して磁界を生じさせ、その磁界によってキャニスターの内側にあるグラファイト金属内に電流を発生させます。この電流が誘導熱を生じさせ、ガラス形成材と廃棄物を溶融します。
室温から2,000℃の範囲で加熱できる高温壁誘導加熱式容器内システムでは、放射性核種の揮発温度よりも低い温度で、多くの廃棄物を溶解します。
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